MAGIC / ROCK'A BEAT
マジック「ロッカビート」
¥2,800(廃盤)
MECR-28005 (meldac)
MAGIC / ROCK'A BEAT
MAGIC / ROCK'A BEAT

レコーディングは初めてで右も左もわからないという状況の中、ナゼかセルフ・プロデュースで地元横須賀近くの観音崎マリン・スタジオに於いて行われたマジックの1stレコーディング。マリン・スタジオには隣接するホテルがあったから合宿形式のレコ。なんだか楽しそうだけど毎日がスタジオとホテルの往復で寝る時間も充分にとれなかった。何故ならあまりにバンドがヘタで録音がスムーズに進行しないから。(笑)「レコーディングってのはナンとかなるよ」なんて聞いてたものの、実際やってみるとナンともならないんだよね。下手は下手。何回やっても弾けないフレーズは弾けないのよ。当時はその理由もわからず無我夢中でみんなのNG箇所を直しまくってたから時間がいくらあっても足りない。そのツケが睡眠時間にまわってくるんだよね。で、そのストレス解消のために買い出しに出されるローディー。買ってくる物はというと、タバコとお菓子。スタジオにあるコーヒーにはミルクと砂糖をザ〜ッと入れてね。これがMAGICレコーディングの友。あまりに連日大量にお菓子を経費で買うもんだから最後には怒られました。(笑)
この録音に使ったギターは初めて買ったグレッチのギター、1954年シンクロマチック。ほとんどの曲がこのシンクロマチックだったけど「HIGHWAY BUSネットはバンドマスターのキャビだったかな?あとはその頃ライブ用に持ってたフェンダーPRO185っていうトランジスタ式アンプ。これは「STREET ANGEL」のソロ後の「ウィ〜ン」ってハウリングさせた音を出しただけ。今思えばどれもこれも良い音が出てなかったと思うよ。そのくせ音に対しての注文だけは一人前だからレコーディング・エンジニアは困ったんじゃないかな。レコーディング・テクニックやノウハウは何もないのに、ロカビリー・サウンドに対する異常なこだわりだけはあったからね。
記念すべきファースト・レコーディング、ベストは尽くしたけど「何で思うようなサウンドにならないんだろう?」って疑問だけが残ったなぁ〜。

レコーディング使用機材
1954年 グレッチ SYNCHROMATIC
1989年 グレッチ 6120 Nashville Western
1980年代 バイン バンジョー
アコースティック・ギター(機種不明)



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