RODEO / HOT ROCK
ロデオ「ホット・ロック」
¥3,000
CRCP-20236 (NIPPON CROWN)
RODEO / HEART BEAT
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前作「RODEO DRIVE」と同様にメンバー2人だけのセルフ・レコーディング方式を採用して、「HOT ROCK」は軽井沢方面での合宿レコからスタート。食事付きの宿泊施設があるリハスタで、シーズンによっては学生君だらけになるようなトコ。ちょうどそのときはほとんど貸し切り状態だったので、まずは7日間で10曲分のドラムとベースを合宿録音。二人とももはや普段さわらない楽器だっただけに7日間で10曲のリズム録りはかなりハードでした。リズム録りが終わった後はセカンド・アルバム「GO GO GO」以来恒例の狂気のギター・レコーディング。録音機材を横浜市内にある某スタジオに持ち込んで朝から晩までの12時間単独レコであります。そのうち80%くらいの時間はサウンド・チェック・・・なんたってサウンド命だもんね。音が良くなきゃプレイも良くなるわけないし、ここがレコーディングのキモだけに手を抜く訳にはいきません。ロカビリー・サウンドの色づけはココで決まるだけに、取り憑かれたようにギターの音作りに入り込みます。サウンドプロデューサーとして完成時のサウンドを想像しながら音を作っていく作業は楽しい反面、ツマミの1ミリ、マイクの1センチの距離が音に影響するから、毎度のことながら音作りの難しさを痛感するんですよ。でもイメージした理想のサウンドが録音できたときの嬉しさと達成感は格別。長く険しい道のりであっても、これが至福の喜びなのです。そして、ようやく歌を録音するということに少し慣れてきたのがこの頃。なんせセカンド・アルバムまではまるでノーコン・ピッチャー。続くサード・アルバム「RODEO DRIVE」のレコ途中にようやく音程のコントロール方法がわかってきたカンジだったので。(笑)このレコではギターの一発OKテイクと同じように、歌も一発OKを目指して録音してました。何度でも録り直せるレコーディングで何故に歌が下手なヤツがそんな無茶なするかというと、最初のテイクには後のテイクには無いマジックがあるのですよ。結局ロデオはこのアルバムが最後の作品になってしまうけど、ロデオで残した4枚の作品はとにかくやりたい事をやりたいようにやったという意味ではすべてにおいて完全燃焼したし、それまでの自分の集大成のカタチでもあります。今振り返ってみると、ロデオ時代の集中力はハンパなく凄かったと我ながら感心。

レコーディング使用機材
1957年 グレッチ 6120
グレッチ ランチャー

1964年 フェンダー ベースマン・アンプ
1962年 フェンダー コンサート・アンプ
MXR ダイナコンプ
ヒュース&ケトナー TUBEMAN
エコープレックス EP-1


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